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学びは距離に比例する

日光へマネージメントゲーム研修をしに行ってきました。研修内容は大まかに東京で受けられるものと同じです。でもなぜわざわざ交通費と宿泊費を使っていくのかというと、行かないとわからない発見があるから。今回は上澤梅太郎商店のお話が印象的でした。西研MGでは事例の紹介としてよく西先生が日光の漬物屋さんとして毎回出てくるので、とても楽しみにしていました。

 

上澤梅太郎商店では19年も前から年2回西先生、佳恵先生をお呼びし、MG研修をスタッフ全員参加して続けているそうです。漬物を作る人も、販売の方も、社長も、役員も全員が参加するので、この2日間はお店はお休みにするのだそうです。その日は前日下野新聞にも店舗の情報が大きく載っており、問い合わせやお客さまの来店も期待できる日であったのにも関わらず、研修の為お休みはそのまま。教育研修>広告成功の優先順位なのでしょうか。あまり話題にもならないですし、淡々と研修に打ち込んでおられました。

 

MG界での成功事例として有名な”上澤梅太郎商店”と聞いていましたが、直接聞くと、順風満帆ではなく、漬物の消費量はここ10年で半減したそうです。市場が縮小する中であっても、新聞に載るような新しいサービス、販路の開拓を付加価値をつけて行っているとのことです。

 

そんな日光MGの中でも19年MGをずっと続けてらっしゃる、”福ちゃん”の言葉を上澤社長が紹介してくれたのがとても感動的でした。製造現場の”福ちゃん”は初めてMG研修を受けた時に、社長これです。会社にないものがここにあると言ったそうです。以来上澤社長は毎年2回お店を2日間休んで、日光MGは続いているそうです。

 

他部署や同僚を思いやったり、取引先、お客さまを思いやったり、商売の基本だけでなく考え方まで気づかせてくれるマネージメントゲームはすごいと改めて感心しました。